高山烏龍茶
「もう、僕はこの烏龍茶しか飲めない!!」
台湾に烏龍茶を仕入れに行き始めると、台湾の烏龍茶は品質はピンキリで、美味しさもピンキリでした。一度、美味しい烏龍茶を飲んでしまうと、もう他へは戻れないと思うほど、美味しかったのです。
初めて、この烏龍茶を飲んだのは台湾に仕入れに行っていて、茶商のところに行ったときでした。 その当時、まだ若かった私に対して、年配の台湾の茶商が、言ったのです。
「若い者は、まだまだ、この烏龍茶は飲んではいかん!!」
と。
なぜかと聞くと、この烏龍茶を飲むと、他の烏龍茶が飲めなくなってしまう。
若いときから、こんな高級な烏龍茶を飲んでは、他が飲めなくなるのでいかん。とのこと・・・
そういわれると、益々、飲みたくなってしまいますね (^^;
なんとか、お願いして飲んでみると・・・ 「もう、僕はこの烏龍茶しか飲めない!!」
とたしかに思わせてくれるほどの、美味しさの烏龍茶だった! 「若い者は、この烏龍茶は飲んだらいかん!」 という茶商の言っている意味がわかった!
その烏龍茶の香りと味とは?!
1煎目 清涼感ある香り、飲んでいると、透明かなる香り高い烏龍茶の香りが口から頭にかけて、駆け抜けていくようです。
2煎目 さらに、香り高く、香りが高く、頭上に駆け抜けていくような香り高さ
3煎目 まだまだ、爽やかな香りで、飲んだ後に、清々しい香りが、ずっと口の中に残っています。 この3煎目あたりが、香りと味のバランスがもっともよく取れています。
4煎目 少し味がマイルドになってきて、落ち着いたほっこりした優しい味わいになっています。
5煎目
香りが、口の中でじんわりと広がっていくのを感じます。
標高の高い山で採れた烏龍茶
高山烏龍茶は台湾のお茶です。高山という固有の山はないのですが、高い山を総称して「高山」と呼んでいます。ですので、高山烏龍茶は標高の高い山で採れた烏龍茶という意味です。
当店の「高山烏龍茶」は標高の高い阿里山の茶畑で採れた烏龍茶で、長いリーフをころころ丸めた形をしています。
発酵度が低いので鮮やかな緑色をしており、青々しい清涼感のある香のリーフです。
すっきりと青々しい清涼感ある味わい
一煎目はリーフを開きやすくする為に10秒でさっと淹れます。
二煎目は20秒、三煎目は30秒・・・と10秒ずつ抽出時間を長くしてゆき七煎目まで楽しんで頂ける烏龍茶です。最も高山烏龍茶が美味しく入るのは、しっかり抽出できる三煎目です。
三煎目を淹れた後のリーフは、ころころ丸い形だったリーフが完全に開いて想像以上に長く大きいリーフだったので驚きました。三煎目は少し緑がかった透き通った色をしています。
香りもすっきりと青々しい清涼感があり、飲んだ後に香りの余韻が抜けていき清々しさを感じます。
七煎目まで楽しむ烏龍茶
上質のリーフの烏龍茶ですので、清涼感ある香りの余韻を淹れるたびに楽しむことができます。
三煎目以降はだんだん味わいが優しく淡くなってゆきますが、すうっとした清涼感の余韻はまだしっかりとあります。
香りがとても上品ですので、香り重視でお茶を楽しみたい方にオススメの烏龍茶です。同じリーフで七煎目まで楽しんで頂けるリーフです。
烏龍茶の淹れ方 中国茶レシピ 参照。
高山烏龍茶の産地、台湾の阿里山の茶畑までの旅日記
烏龍茶の産地への旅
まずは飛行機で、台北にやってきました。その後、台湾の新幹線に乗って、台湾中部の都市、台中にきました。
台湾中部の都市である台中から、車に乗って、いまから、烏龍茶の産地の阿里山へ移動します。
阿里山に向かいます
最近、開通した高速道路 時速70kmぐらいでかなり早く阿里山に進んでいきます。途中、「さとうきび」を生で売っているお店があって、南国らしさを感じました^^
阿里山に着きました!^^
山道の上にあり、ここで標高1400mぐらいあります。 雲が上ではなくて、横にあるように見えるほど(写真参考)
標高の高いところにあります。 その高地に緑の茶畑が広がっています
生産者の方
写真左:セレクトショップ/中野 写真右:阿里山の茶農家の郭さん
夫婦で茶畑を経営されている、茶農家の郭さんです。
ご主人は落ち着いた人柄の方で、人柄の良さがにじみ出ていました。
奥さんはハキハキした方で、仕事の話しがとてもスムーズに進みました。
天空の茶園
標高が高いところに茶畑があるので、雲や空がとても近くに感じます。
写真の奥に見える雲ですが、とても地上と近く感じます。
それだけ標高が高いところに茶園があります。
標高が高いと、気温の寒暖差が激しいため、茶葉が中に養分を蓄えます。その養分が美味しさにつながるので、標高が高いほど、美味しい烏龍茶になります。
お茶の花
お茶の木にお茶の花が咲いていました。 お茶の花を見れるのは珍しいです。 私も、仕入れの仕事でよく茶畑に行きいますが、花まで見れることがめったにないです。
さすが、南国の台湾なので、温暖な気候の中で、植物が育つのも早いのですね。
テイスティング
摘まれたばかりのお茶を、生産者の方といっしょに、テイスティングしています。
テイスティングのことを現地で「品茶(ピンチャー)」と呼びます。 さて、どれがいいお茶だったのでしょうか〜?
標高の高い茶畑
やっぱり、ここ阿里山の茶畑は標高がたかく、寒暖の差が激しい、いい環境でした。 寒暖の差が激しいと、植物がその環境に耐えるため、茶葉に養分をたくさん蓄えるので、美味しいお茶ができあがります。
ぜひ、高い標高の山で摘まれた、香りと味が豊かな烏龍茶をお試し下さい。
新芽
真ん中の一番小さな茶葉で、芽のような茶葉が新芽です。
この新芽は、これから成長するための養分が含まれていて、この養分を含んだ新芽でお茶を作ると、とても、香りや味わいがいいお茶になります。
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標高の高い阿里山で摘まれた 「高山烏龍茶」
もう、この烏龍茶しか飲めない!!!
香り高い烏龍茶を、是非一度、ご堪能くださいませ |