キャッスルトン茶園

キャッスルトン 茶園 ダージリン

左写真は、昔ながら受け継がれているキャッスルトン茶園の入り口に立っている看板です。

キャッスルトン茶園とは、ダージリンの中でも最も知名度が高い茶園です。

日本のダージリンが好きな方の間でも、よく知られている茶園でもあります。

なぜ、キャッスルトン茶園がダージリンの90茶園の中でも、日本でもっとも有名になったかというと、その味の美味しさばかりではなく、昔に、オークションで最高金額で落札されたエピソードが有名です。

■ キャッスルトン茶園が有名になった理由???

日本の方にとって、ダージリン紅茶の中でも有名な茶園といえば、キャッスルトン茶園ですが、なぜ、そこまで有名になったか知ってますか?

これは、インド・カルカッタで行われたオークションに秘密があります。

ダージリン紅茶のほとんどは、オークションで値段が決まりますが、その時に、面白い話しがありました。


■ カルカッタ・オークションでの出来事!


ある日、とても質の良いキャッスルトン茶園の紅茶がオークションに出品されていました。

  その紅茶のオークションに参加されていた業者Aさんが、40ドル、60ドルと、競り上げて、落札しようとしています。

  そして、別の業者Bさんも、80ドル、90ドルと、落札額をどんどん上げていき、競っていました。
 
  以下、オークションでの様子です。

    A社:「120ドル!」

    B社:「140ドル!!」

    A社:「160ドル!!!」

  と、徐々に価格が上がっていき、最終的には、300ドルを超えて、さらに高い価格になっていきました... 

 今まででは考えられないぐらいの価格です。



  そして、A社さんが、B社さんに尋ねました。

    A社:「あなたは会社の誰から頼まれて、この最上級紅茶を落札しようとされているのですか?」

  そして、B社は応対します。

    B社:「私は、日本の皇族の方から、注文を受けて、オークションに参加しています。」

  そして、A社もさらに答えます。

    A社:「え!実は、私も、日本の皇族の方から注文を受けて、オークションに参加しました。」


  なんと! 

 全く同じ方から、2つの会社に、同じ紅茶をオークションで落札するように依頼があったということです。

  それが、日本の皇族の方だったという事です。

  注文を受けた方が、2つの業者に 「価格はいくらでもいいから、このキャッスルトン紅茶をオークションで落札してください。」

  依頼を受けた業者が間違って、2つの会社に同じ依頼をしていたという事です。

  そして、2つの別の会社の方達が落札価格をどんどんつり上げていき、史上最高の価格をつけたという事です。


■オークションで、ワールド・レコードがついたっ!


  オークションでは、失敗しても1度、言った価格は、取り消すことができない仕組みです。

 そのため、落札価格がミスではね上がってしまいましたが、史上最高価格の落札値で落札されたという事でした。
 

この話しは、ネパールに旅に行った時に、ネパール紅茶商人(インドから移住してきた方)から教えていただいたときには、大変驚きました。

そのようないきさつで、史上最高の価格がキャッスルトン茶園にはついたのですが、それだけ落札したい質のいい紅茶だったのです。

この史上最高の価格がついてから、キャッスルトン茶園は日本でさらに有名になっていったという事です。



*キャッスルトン茶園 新茶が入荷したら ダージリン紅茶にて紹介します。