紅茶 ティーバッグ

自宅やオフィスで気軽に楽しめるお茶の飲み方にティーバッグがあります。

よく「ティーパック」と勘違いしている方がいらっしゃいますが、正しくは「ティーバッグ」です。

今回はこのティーバッグについて、その歴史をたどりながら美味しく入れるためのコツをご紹介します。


目 次

1  歴史

2  ティーバッグの始まり

3  紅茶の入れ方

4  ティーバッグの選び方

5  入れ方

歴史


ティーバッグの起こりは、植民地時代にインドやスリランカから大量に輸入した紅茶がイギリスで根付き、

王族や貴族など身分の高い人々のための高価な飲み物であった紅茶が徐々に一般大衆にも広まり始めた1896年に、

A.V.スミスが茶殻の処理をスムーズにするために“ティーボール”と呼ばれる布に茶葉を詰めた紅茶を作り特許を取得しました。

20世紀に入ってアメリカでも紅茶ブームが到来すると、T.サリバンによって1908年に“ティーボール”は商品化され、瞬く間に広まりました。


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ティーバッグの始まり


もともとはサンプル用の茶葉を紹介するために1杯分の茶葉を包んだのが始まりと言われ、

それを誤って開けることなくポットに入れてしまったことがきっかけのようですが、

手軽さの面で好評だったため、ティーバッグを包む布の開発が進められ、アメリカのデキスター社によってティーバッグ用のろ紙が作られました。

さらに、その後ドイツで1958年にティーバッグ製造機「コンスタンタ」が生み出され、それによって大量生産が可能となりました。

その後、ティーバッグで入れても本格的な味わいが楽しめるよう、ティーバッグは円形や長方形や三角(テトラ)型など様々な形が試され、

ろ紙以外の包みとしてナイロンメッシュのものも登場し、中に入れる茶葉も、

細かく砕いたブロークンタイプやCTC製法による茶葉を用いるなどの工夫がなされました。

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ティーバッグの紅茶の入れ方


そんなティーバッグの紅茶を自宅で味わうときに大切なのは、なるべくリーフタイプの紅茶と同じ手順で入れることです。

ティーバッグの紅茶を作る際、カップにティーバッグを入れてお湯を注ぎ、2、3回ティーバッグを激しく揺らして引き上げ、

場合によってはティーバッグを絞りしっかりお湯を切ってから飲んでいる方をたまに見かけますが、これでは美味しくありません。

まずは、カップにお湯を入れて温めておくことが大切です。

そして、紅茶を飲むカップとは別の容器(ティーポットなど)にも一度お湯を入れ温めたのちお湯は捨て、

そこにティーバッグを入れて再度お湯(煮沸した熱いものが好ましい)を注ぎます。そして、必ず蓋をして茶葉を蒸らさなければなりません。

お湯の熱が冷めることを防ぎ、茶葉をよく開かせることにつながります。

3分ほど蒸らしたのち、蓋をあけ、ティーバッグをお湯の中で静かに回してから取り出します。このとき決してティーバッグを絞ってはいけません。

自然に抽出された成分の中にこそ紅茶の旨みが溶け込んでいるのであって、無理やり抽出するとタンニンなどの渋み成分が多くなり、

とても苦い紅茶になってしまいます。

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ティーバッグの選び方


紅茶の旨味を引き出すには、茶葉がしっかり開くことが大切ですが、それを可能にするのがティーバッグの中の空間です。

茶葉の量に対してティーバッグが小さいものは、それだけ空間も狭くなってしまいます。

三角型は立体的な広がりがあり、空間が大きく維持できるのが特徴です。

今では世界中で売られているティーバッグですが、その歩みはいかに紅茶を美味しく、

かつ手軽に楽しむかを考えた先人たちの工夫の歴史とも言えるでしょう。

様々な改良がなされた今日のティーバッグは、入れ方さえ間違わなければリーフティーと同じ本格的な味わいが楽しめます。

ぜひ、正しい入れ方で飲んでみてくださいね。

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入れ方


ティーバッグの入れ方は簡単です。お湯とカップを用意すればすぐに出来上がります。時間がないときでも即作れるのは便利です。

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